『NOSTALGIC TRAIN』スクリーンショットコンテスト受賞作決定
2018年6月13日に日本のインディーゲームクリエイター畳部屋氏がSteamで配信開始した『NOSTALGIC TRAIN』は発売4周年を迎え、また、あまたが移植を担当したNintendo Switch™版もこの8月に発売1周年を迎えることから、これを記念して、Steam版のみならず、Nintendo Switch™版、PlayStation®4 / PlayStation®5版、Xbox One / Xbox Series X|S版とあわせて、スクリーンショットコンテストを開催しました。
お陰様でたくさんのご応募をいただきましたこと、心より感謝いたします。ありがとうございました。
今回、審査したのは、開発者である畳部屋氏、あまた代表の髙橋宏典に加えて、プロの写真家でインゲームフォトグラファーでもある横田裕市氏です。素敵な作品が多く、設定していた賞だけに絞り切れず、各審査員のお気に入りの作品も表彰することとなりましたので、当初より受賞作品が増えています。
受賞作品
【最優秀賞】nokAman様
【賞品】受賞作品の複製画(A4サイズ)とPayPal 3,000円相当
【選評:畳部屋】
木々に囲まれた影の中から覗く印象的な六地蔵、空を映す水面など、構図や色調の補正も含めてとても完成度高くNOSTALGIC TRAINの世界を切り取ってくれています。
【選評:横田】
数多くエントリーのあった風景カットの中でも、手前と奥の森林で囲んだ印象的なフレーミングと水辺のリフレクションを中央にもってきたことで非常にドラマチックな作品に仕上がっています。満場一致の1枚でした。
【選評:髙橋】
木々の影で周辺を囲って中央の光を際立たせた中に、シルエットの六地蔵という構図がとても印象的でした。懐かしくも美しい風景が多数あるNOSTALGIC TRAINですが、改めてその風景の美しさに気付かせてくれる一枚です。
【Steam賞】きち|KICHI様
【賞品】PayPal 3,000円相当
【選評:畳部屋】
被写界深度を強く出して、列車の進む道を注視させる独創的な構図で惹かれました。
【選評:横田】
車窓から覗く作品は数多くありましたが、中でもこちらの作品はより乗客の目線を思わせる臨場感を感じる1枚でした。
【選評:髙橋】
子供の頃、運転席の真後ろの窓から覗き込んだ光景を思い出させる一枚でした。
【Nintendo Switch賞】OGUROCK様
【賞品】PayPal 3,000円相当
【選評:畳部屋】
現実では撮れなさそう?な迫力ある構図でゲームのスクショならではですね。
【選評:横田】
線路上から撮った列車の作品の中でも迫り来る画面から飛び出してきそうな勢いのある絵が印象に残りました。
【選評:髙橋】
線路の上で撮った作品は他にもありましたが、線路の消失点とその先に迫る列車との構図バランスが際立つ一枚です。
【PlayStation賞】まつすけ様
【賞品】PayPal 3,000円相当
【選評:畳部屋】
銀色窓枠を絵のフレームとしても使い全体がグレートーンにまとまっていて印象的でした。
【選評:横田】
思い切った窓枠構図に天候と綿毛のアカウントがとても印象的でした。
【選評:髙橋】
たんぽぽの綿毛のワンポイントが印象的で、窓枠の切り取り方と相まって絵画のように感じる一枚です。
【Xbox賞】grfr360様
【賞品】PayPal 3,000円相当
【選評:畳部屋】
物語のカギとなる六地蔵と竹藪、列車がとてもバランスよくフレームに収まっていてNOSTALGIC TRAINの世界観が良く表れています。
【選評:横田】
列車の視線誘導の先に竹林とお地蔵様。物語の魅力が綺麗に整った1枚です。
【選評:髙橋】
列車と六地蔵が整った構図で収められていて、NOSTALGIC TRAINの物語を象徴するような一枚です。
審査員特別賞
各審査員のお気に入りの作品を追加で表彰します。
【畳部屋賞】野網千尋様
【賞品】PayPal 3,000円相当
【選評:畳部屋】
この世界にこんな切り取り方があるんだという、作者すら開発していても気づかなかったような視点を頑張って見つけて作品にしてくださったという意味で大変嬉しく、変わり種のテーマのこの作品を畳部屋賞としたいと思います!
【横田賞】増満勇響 HayatoMasumitsu様
【賞品】PayPal 3,000円相当
【選評:横田】
町の雰囲気だけでなく夏を感じさせる「記号」となるかき氷の旗をメインの被写体に持ってきた1枚。自然や電車にフォーカスを置いたエントリーが目立つ中で引き立つ作品でした。
【髙橋賞】映像音楽マニア様
【賞品】PayPal 3,000円相当
【選評:髙橋】
夜の踏切警報器と電柱の灯りに浮かび上がる夜の列車。夏の夜の湿度の高い空気まで切り取られているよう感じられて、印象的な一枚です。
最終選考作品
惜しくも受賞されませんでしたが、とても素敵な作品ばかりでしたので、
最終選考に残った25作品をご紹介します。
◆審査員
畳部屋 『NOSTALGIC TRAIN』開発者/ナラティブ&環境アーティスト
大学で西洋史とタンザニアの建築装飾を専攻した後、ゲーム業界の3D背景職に。
2012年より日本を出てチェコ、USAベイエリア、ポーランドに在住。
これまでサイバーパンク2077 、Mafia3、 マリシアスなどに携わる。
畳部屋名義でUE4を使った個人開発を行い、『NOSTALGIC TRAIN』は第22回文化庁メディア芸術審査委員会推薦作品、2021年発売の『最涯(さいはて)の列車』はBitSummit THE 8th BITにて、技術、アイデアなど革新的な作品に贈られる「INNOVATIVE OUTLAW AWARD / 革新的反骨心賞」ノミネート作となっている。
横田裕市 プロ写真家/インゲームフォトグラファー
福島県郡山市出身85年生まれ、東京都世田谷区在住の写真家。 2010 年よりプロとして活動を開始。 雄大な自然のスケールを伝える大胆かつ繊細な絵を得意とする。主 に国内外の風景を撮影。観光誘致、地方創生関連の撮影の他、記事執筆や SNS をはじめとしたWeb媒体でのPR案件も行う。 国際的なフォトコンテスト「IPA 2016」にて部門優勝、数多くの海外メディアへ掲載されるなど、国内外問わず活動の幅を広げている。
国内でのインゲームフォトグラフィー文化の認知・普及に貢献する。
髙橋宏典 あまた株式会社 代表取締役
国内ゲーム会社4社、韓国ゲーム会社2社でディレクター、プロデューサーを務める。これまでにアーケード、コンソール、PCオンライン、モバイル、VRと、幅広いプラットフォームでの開発を経験。株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)在籍時代にディレクター、プロデューサーを担当したゲーム『どこでもいっしょ』は、マルチメディアグランプリ1999通商産業大臣賞(グランプリ)、第4回日本ゲーム大賞など多数の賞を受賞。2019年に発売したVR脱出アドベンチャーゲーム『Last Labyrinth』でもVRならではの体験性で話題を呼び、世界各国のゲームやVRイベントで数々の賞を受賞した。現在は、ゲーム開発会社の経営をしつつ、VRアクションアドベンチャーゲーム『オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~』のディレクションも行う現役のゲーム開発者。
- NOSTALGIC TRAIN, News
- 2022年7月29日